CRYAMYワンマンツアー2022[売上総取]ライブレポ@東京キネマ倶楽部

CRYAMY ONE MAN TOUR 2022「売上総取」のファイナル公演が、2022年6月12日に東京キネマ倶楽部にて開催されました。精一杯の愛をこめてレポート。

もくじ

1.はじめに
2.セットリスト
3.ライブレポ
4.まとめ

□1.はじめに

筆者はCRYAMYが好きすぎるただのファンなので、気軽に読んでいただけますと幸いです。このブログでは、「売上総取」の福岡公演のライブレポも投稿しておりますので、そちらを読んでから本記事を読んでいただけると、今回のツアーの空気感がより伝わりやすいかと思います。

ツアーファイナルとなった東京公演は、期待を大きく上回る激ヤバ回でした。個人的には、今までのCRYAMYのライブの中で過去最高にかっこよかったです。執筆現在、ライブから5日ほど経っていますが、この5日間、朝起きた瞬間から「うわ…今日もCRYAMYが好きすぎる…」となって頭を抱える日々を送っています。このライブを見てから、CRYAMYへの好き度がエグいことになっていて、もうなんかしんどい。しんどすぎて大泣きしたい。

あんなにヤバいライブを言語化できるなんて到底思えないのですが、音楽ブログをやっている身としては、残さないわけにはいかないライブでもあります。行った方も行けなかった方も、よかったら読んでみてください。

□2.セットリスト

1.マリア
2.ビネガー
3.crybaby
4.戦争
5.Pink
6.スカマ
7.変身
8.sonic pop

9.HAVEN
10.delay
11.くらし
12.悲しいロック
13.正常位
14.ギロチン

15.E.B.T.R
16.ALISA
17.兄弟
18.物臭

19.待月
20.WASTAR

アンコール
21.まほろば
22.鼻で笑うぜ
23.普通

ダブルアンコール
24.テリトリアル
25.世界

□3.ライブレポ

開場時間の少し前にライブハウスに着き、整理番号が呼ばれるのを待つ。整理番号を呼ばれた人から並び、5名ずつエレベーターに乗ってライブハウスへ上がっていく。整理番号は2桁台で、前からも横からも、真ん中あたりの位置を確保した。ステージに物凄く近いわけではないが、キネマのステージは位置が高いから、どこからでも見やすい。

誰とも連番はしていなかったが、隣にはたまたま友人がいた。ツアーのうち3公演を一緒に見ていたから、このツアーがSEなしで始まることをお互いに知っていた。「またSEないんだろうね」「心臓に悪いよね」みたいな会話をしながら待つ。ただでさえ異様に緊張するCRYAMYのライブ。SEなしは本当に心臓に悪い

会場が暗くなり、一気に始まる空気になった。周囲が息をのむ音が聞こえた。この緊張感、いつまでも慣れない。

メンバーが入場し、1曲目はマリア

このツアー、実は1曲目がすべて待月だった。ここにきて1曲目がマリアから始まったことに少しの動揺と、大きな興奮。マリアから始まるライブをずっと見たいと思っていたから、最後の最後に叶えてくれたことがとても嬉しかった。

個人的にマリアは思いっきり拳をあげたくなる曲なので、この曲で始められるとスイッチが入りやすい。今日のライブはまじでヤバいのかもしれない、と1曲目から思った。

カワノさんが「はじめまして」とひとこと言って、2曲目はビネガー。初期の曲なので、レア感がある。「このタイミングでビネガーをやるんだ!!!」と第二の興奮。

3曲目crybaby、4曲目戦争。ショートチューンの連続。CRYAMYのショートチューンってなんでこんなにかっこいいのだろうか。ライブで聴くとかっこよさが何倍にもなるので、脳から変な汁が出そうになる。5曲目はPink。名前に似合わずこれまた激しい曲である。なにこれもうずっと激しいじゃん、ずっとかっこいいじゃんという気持ち。

このツアーは全公演行ったのだが、個人的には福岡公演が一番好きだった。前回のライブレポを読んでもらえれば分かると思うのだが、暴力的で凶器的で激しいCRYAMYが見れたからだ。なんだかんだ言って、筆者はそういうCRYAMYが一番好き、みたいなところがある。特にライブでは、激しさを求めたくなる。この日のマリア~Pinkまでの流れで、福岡公演の再来だ、と思った。筆者の好きなCRYAMYだ、と思った。

そして6曲目はスカマ。この曲はライブになったときのかっこよさがエグい。かっこよすぎて、イントロからもう頭を抱えたくなった。気持ちが前のめりになってしまう曲である。Pinkまででもうかなり激しい曲をやり続けているのに、ここでスカマがきたということはまだまだ続いてしまうのか?ヤバすぎないか?という気持ちになった。

7曲目は変身。この流れでやったからなのか、この日の演奏の加減なのか、変身をいつもより激しい曲だと感じた。勢いは止まらない。

8曲目は轟音が鳴ったかと思ったら、sonic pop。おいおいおい、もう、やめろ、ここでこの曲はやめろ。反則です。ピピー!!!イエローカード!!!!これ以上やったらだめだぞ!!!反則だからな!!!かっこよすぎて反則だからな!!!!という気持ち。CRYAMYって待ってほしいときに待ってくれないところがある。かっこよすぎてついていけねえよ~。

9曲目はHAVEN。やっと落ち着きパートきた…と一息。前日にHAVENのMVを友人と見ながら、「HAVENのMVって強烈だよな」「WASTARとHAVENのMVは心に与える影響が大きすぎて、むやみには見れない」「まだ数回しか見ていないかも」みたいな会話をしていたことを思い出した。WASTARは眩しすぎて見れないが、HAVENは苦しすぎて見れない。生で聴くHAVENはさらに苦しいから、一息とか言っている場合ではない。じっくりと、精神が削られていく。だが、それが心地よい。

delayくらし悲しいロック正常位ギロチンE.B.T.RALISA。正常位やギロチンはレア曲だと思うので、このレポを読んでいる人からすると「うおお…!」というかんじかもしれないが、個人的にはあまり思い入れはない。基本的に、落ち着いた曲よりも激しい曲が好きだ。

ライブレポは「この人ほどの愛はないかも…」「ここまで考察できないわ…」と、自分の熱と比べて読者を落ち込ませることのある読み物だと思う。でも、それを筆者は望んでいない。だからこそ、ぜんぶ褒めまくるのではなく、筆者の冷めた部分も出していけたらなと思う。

筆者のライブレポでは、落ち着いた曲をこうやってまとめて書くことが多い。それは、1曲ずつ感想を書くほどの思い入れがないからである。でも、それで良いと思っている。音楽に対しては、素直で、自由でありたい

落ち着いた曲は、どちらかというと考え事をしながら聴いてしまう。でも、決して集中していないわけではないのだ。しっかりと聴いているからこそ、感情移入して、いろんな考え事が発生する。筆者はこの考え事の時間が好きだ。

このときもいろいろと考え事をしていて、筆者の最近の一番重い悩みは、既婚なのに子どもを欲しいと思えないことなんだけど(いきなりクソ重い話)、それも自分に暗い考え方がやっぱりいろいろとあるからなのかなぁとか思ったりして。全然欲しくないわけでもないんだけどねぇ~、とか思いながら聴いていた。

そして17曲目、兄弟が鳴る。曲調が明るめな上に、サビのときに照明がブワァっと白く明るくなったのが印象的だった。兄弟はどちらかといえば歌詞も前向きなので、そこでスイッチが切り替わった感覚があった。暗い部分がクローズアップされやすいバンドだが、CRYAMYってそれだけじゃないよな、と思いながら聴いた。純粋に友達を思う気持ちとか、そういうのも、結構ある。17曲目の兄弟も、友達の歌だ。

悲しいロックという曲の歌詞にもよく表れているが、カワノさんは自分のことをろくなもんじゃないと言う部分がある。でも、友達への愛は深くて、そこが素敵だなと思う。自分の全部を好きになれないとしても、だから人も愛せないわけではないよな、と思った。そこって、切り離せるのかもしれない。

18曲目、物臭。これも友達の歌だから、友達の歌が連続したのが個人的にはグッときた。しかも、さかのぼると、15曲目E.B.T.Rも友達の歌だし、16曲目ALISAは家族の歌だ。自分のことを歌うと暗くなるけど、友達や家族のことを歌うと、どこかに愛を感じられる曲になる気がする。それが本当に素敵だなと思った。

自分を愛せないと人を愛せないという言葉がある。その通りだと思う。でも、それを覆している人が目の前にいる気もする。人への愛がでかすぎると、覆せるのかもしれない。それって、とってもかっこいいのでは?なんて思ったり。

19曲目、待月。全公演、この曲から始まったからこそ、筆者は異常な思い入れを持っていた。ここでくるのか、待月…。友達や家族の歌が続いた直後に、「わかってる」「守ってあげる」と歌われるのは、ダイレクトに心臓に来る。身近な人だけではなくて、他人である客にも愛を与えてくれるんですか…?どうやったらその愛って返せますか?も、貰ってばっかりなんですけど…(涙目)

待月の演奏が終わり、カワノさんが「ステージに立っているときは、俺は天使だと思ってる天使だから、目の前にいる人を愛さなくちゃならない。」と語り、20曲目WASTAR

カワノさんの背中に羽が見えた気がした。白いシャツを着ていたから、余計にそんなかんじがした。「愛さなくちゃならない」という言い方が、とてもカワノさんらしいなと思った。

義務というか、使命。「それが自分を幸せにすることなのか、自分を苦しめることなのか」を抜きにして、使命だから、やるんだみたいな考え方。

普通は「それが自分を幸せにすることなのか、自分を苦しめることなのか」を基準にして物事を判断して人生を組み立てていくのだと思うのだが、カワノさんはそこがちょっと違う気がする。

「こうしちゃいけない」とか「これを使命としてやらないといけない」とか、そういう基準で物事を判断している気がして、そこが傍からみていると心配というか苦しいというか。使命に押しつぶされてしまうんじゃないかという心配がある。

でも、使命を生きる糧にしている部分もあるのかなと思うと、それを応援したいし、それを求めたいと思う、というか実際もうめちゃくちゃ求めてしまっている。だって彼にしかできないんだもの…(言ってることめちゃくちゃ)。

使命に押しつぶされそうな儚さも、使命をまっとうしてくれそうな力強さも、その使命が目の前の人を愛することなのだという決意も、ぜんぶが天使そのものだった。

「命なんて懸けなくていい」という絶叫が、心を包んでくれた。

アンコール

終演後、アンコールの手拍子が鳴り、メンバーが再登場

チューニング中に赤ちゃんの泣き声がして、レイさんが「…えっ?」と反応。レイさんの驚き方が可愛らしくて、フロアから笑い声が起こる。カワノさんがそれに反応して「ご出産おめでとうございます」と言うと、あたたかい拍手が起こった。

「最後だから喋っていいですか?」と聞くカワノさんに応えて、フロアから拍手があがる。「そんなに長くは喋らないけど」と前置きしてから、カワノさんが喋り始める。

「小さいライブハウスで、お客さんが少ないときでも、曲を聴いて、何かを感じ取ってくれる人が1人でも2人でもいるんだと思ったら、胃が気持ち悪くなっちゃうことがあって。何もしてやれなかったらと思うと、ゲロ吐きそうになって。でも今回のツアーはそういうことは無かった。」

カワノさんにかかっている重圧を思って、1人の客として申し訳なくなりつつも、CRYAMYの音楽は痛みを抱えている人の命綱になるような音楽だから、どうしても重みは付きまとってくるんだろうなとも思った。

MCの途中で、また赤ちゃんの泣き声がした。それを聞いたカワノさんが優しく笑いながら「友達です(笑)赤ちゃんもね、20歳ぐらいになったらいろいろ悩んだりするからね(笑)」と和やかに言った。

そして、MCを続けた。

「こういう音を鳴らしているバンドは、陳腐な言い方をすれば、尖ってるみたいなかんじに言われることが多いけど、俺はこれからはそういうものじゃなくて、目の前にいる人に愛してるってことを伝えていきたいと思ってる。初対面で愛してるって言ったって嘘くさいから、今までを無かったことにするわけでもないんだけど、いったん仕切り直すという気持ちがあって、今回のツアーでは“はじめまして”と言ってきた。」

「愛する、愛されることが正しいと思うから、俺はそういうことを歌うけど、恥ずかしいから、とかでもいい、相手がいない人も、愛せない人も、許したいなと思います。許したい…じゃないな、許して“あげたい”。」

そして、アンコール1曲目はまほろば。(うわぁ、ここでまほろばかぁ…)と思って心が詰まった。まほろばは、自分のすべてを捧げて、相手を愛するという内容の曲だ。赤ちゃんが泣いて、それを聞いたカワノさんが優しく笑って、まほろばを歌う。なんて愛に溢れた時間なのだろうと思った。

とはいえ、子どもを欲しいと思えないことで悩んでいる筆者からすると、この一連の流れはかなりのダイレクトアタックであった(笑)でも、どういう選択をとっても、CRYAMYはぜんぶ肯定してくれるんだろうなと思ったら、なんだかとても安心した。人生をすべてかけて愛することをまほろばという曲は肯定してくれるが、そこまではできなかったとしても、直前のMC中の「愛せない人も許してあげたい」という言葉が肯定してくれる。CRYAMYは誰も取りこぼさないでいてくれる、のかもしれない。

世の中にはいろんな人がいること、それぞれの背景に闇が渦巻いていたり、現在進行形で悩みを抱えていたりすることを、カワノさんはおそらくよく分かっている。いつも取りこぼされてしまうマイノリティを、彼は逃さないし、どちらかというと、むしろそちら側に目が向かう人のような気がする。それを歌詞や曲や言葉の節々から感じる。いつも取りこぼされてきた感情を、音でも言葉でもいい、形にしてもらえたとき、人は“受け止めてもらえた” “わかってもらえた”と感じて、安堵する。そして安心と喜びで涙を流すのだと思う。CRYAMYの音楽は、そういうものの塊だ。

まほろばと直前のMCに絡めて、CRYAMYは「愛すること」も「愛せないこと」も肯定してくれるという話をつらつらと書いたが、もっと深堀りすると、CRYAMYは「死にたい気持ち」も「生きたい気持ち」も肯定してくれる気がする。ライブレポから少し話が脱線するが、個人的には書いておきたい考察なので、あえて文字数を使いたい。

CRYAMYの音楽には、“死にたい”が溢れているような歌詞がかなりある。こういうマイノリティな感情を表現してくれたことが誰かの救いになっているのだと思う。今死にたい人は、「私にはこういう感情があるから、CRYAMYの歌詞や曲が好きなんだろうな」と思う部分があるのではないかと思う。でも、生きたいと思えるようになっても、きっとCRYAMYのことを好きなんじゃないかなと筆者は思うのだ。なぜならCRYAMYは“生きたい”も肯定してくれるから。話が脱線したけれど、まあ、なんというか、そういうことを考えながらまほろばを聞いた。

アンコール2曲目は鼻で笑うぜ。この曲の歌詞には、いろんな種類の苦しみを抱えた人が出てくるが、「君が生きていて良かったって思うよ」と肯定するフレーズがある。筆者はこの曲を、あらゆる人を取りこぼさないという決意表明のような曲だと感じている。愛することを肯定するまほろばの次に、鼻で笑うぜ。CRYAMYはぜんぶ、ぜんぶ、包むんだなって、そんなことを思った。

セーフティーネットの網目は細かくなくてはならない。そこの網目がガバガバだと、すり抜けて落ちてしまった人は独りになってしまう。いくつもの救いの手をすり抜けて、底まで落ちてきてしまった人を最後に受け止めてくれるのが、細かい網目をもつCRYAMYの音楽だと、筆者は思う。

網目を細かくするためには、「いかに苦しい状況を知っているか」という知識や体験と、取りこぼされかけている人の存在に気づくための想像力が必要だ。この視点を持っている音楽家はそう多くないと思う。ワードセンスやメロディセンス、ライブパフォーマンス、CRYAMYのあらゆる音楽的センスに魅力を感じるが、実のところ、筆者が最も惹かれているのは、こういう視点を持った人が作る音楽であるという点なのかもしれない。

アンコール3曲目は普通。ヤバすぎてぜんっぜん普通じゃないライブの最後に普通を持ってくるの、何???と思ったのだが、最後にぶち上がれて嬉しかった。まほろばで終わると、あたたかすぎて、置いて行かれた感覚になる人もいるだろうし、鼻で笑うぜで終わると、暗い感情が残るけれど、個人的には、普通だとぶち上がれる。ぶち上がって、CRYAMYってかっけえ!!!というテンションで終われる気がして、ありがたかった。

そして、メンバーが退場

ダブルアンコール

満足していないわけではない。最高のライブすぎて、なんかもう拍手というか手拍子というか何?これ?手が止まらないんだけど?というかんじでダブルアンコール。周囲のお客さんもそんなかんじだったのではないだろうか。

ダブルアンコールに応えて、メンバーが再入場
大森さんのドラムソロが始まり、(きたきたきたっ!!!)と思ったら、テリトリアル。(やばいやばいやばい来る来る来るっ)と思ったときに、後ろから友人が手をぎゅっと掴んできて、「やばい、来る」と手が言っていた。同じ気持ちである。喋らなくてもわかる。

久々に生で聴いたテリトリアルはエグいくらいにかっこよかった。そして何よりも泣きそうになったのが、「もう傷まなくていい」「もう痛まなくていい」というカワノさんの叫び。テリトリアルは痛みをぶつけてくるような曲だと思っていたし、その痛みを分かち合うような曲だと感じていたから、その中で「もう痛まなくていい」と叫ばれたのは、あまりにも苦しく、力強かった。それも1回ではなく、曲の合間を縫って3回くらい叫んでいて、“伝えたい”という思いが爆発していた。今のカワノさんが歌えば、テリトリアルでさえ、救いの曲になる

楽しそうな人に「もう痛まなくていい」と言われたって「ハァ?痛みたくて痛んでるわけじゃないんですけど?」となるが、傷だらけの人に「もう痛まなくていい」と言われると泣きそうになる。

カワノさんの歌詞や言葉には、傷跡がたくさん見えるから、その人が言う「痛まなくていい」は、あまりに痛々しくて、でも、だからこそ、真実味を帯びていて、痛みを抱える人の痛みが消えることを本気で願ってくれているのだと思えた。でも、本人は「死ぬまで癒えない」と歌っていることが筆者は苦しい。あなたにも、痛んでほしくないんだけどな。

カワノさんが「本当の愛の歌みせてやるよ」と叫んで、最後は世界

ああ、この曲は愛の歌なのか、そうだな、うん、たしかにこの曲は愛の歌だ、と思った。CRYAMYから、カワノから、捧げられた愛の歌である。筆者にとっては、苦しくなったら聴く、お守りみたいな歌だ。

ツアー中はほとんどやっていなかったから、満を持して、ぶち鳴らされた世界だった。間奏は長い長いセッション。カワノさんとレイさんがギャンギャンに鳴らし合う、ただただ耳が幸福な時間。最高である。至福のひとときともいえる。歌詞がない間奏も、もう、なにもかも、ぜんぶが救いだった。ああ、筆者はCRYAMYが大好きだ。

終演後

終演後はメンバーが見えなくなるまで、賞賛の拍手を送った。フロアが緊張から解かれると、周囲にいた友人らと目を見合わせた。筆者はライブ後、ハイテンションになるか、精神を使い切ってしなしなになるかの2択なのだが、今回は単純に涙目だった。

筆者はライブで泣いたことがなく、涙とは縁がないようなところがあるのだが、今回はかっこよすぎて涙が滲んでくるようなかんじだった。救われた部分もあるし、感動した部分もあるけれど、それ以上に“かっこよすぎて”泣きそうだった。それが何よりも幸せだった。筆者が求め続けたロックバンドだった。

それから、ライブ本編で激しいCRYAMYや暗く沈んだCRYAMYを見せた上で、アンコール以降に愛を伝えるCRYAMYを見せてきたのが、とてもグッときた。物語性がありすぎて、『CRYAMYのすべて』というタイトルのドキュメント映画を見た後のような気分だった。この日、筆者はCRYAMYの正体を、垣間見てしまったのかもしれない。

まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

なんていうかもう、ヤバいライブでしたね…。CRYAMYを好きな人全員に見てほしいライブでした。筆者が見てきたあらゆるバンドのあらゆるライブの中で、最もかっこいいライブでした。ライブに行けなかった人がこの文章を読んだ後、満足感でハァ~と息を吐き出してしまうようなライブレポになっていたらいいなと思います。おすそわけ、できてるかな。

ライブ後は声をかけてくださった方や、SNSで会おうと約束していた方とたくさんお話しをして、この溢れる感情をかなり吐き出したはずなのですが、余韻が強烈すぎて、全然足りない!これだけ文字で発散しても、全然足りない!どうなってんだこれ!!!

…同じような方、たくさんいらっしゃると思いますので、このライブレポをきっかけにして、SNS等でたくさん語り合えたら嬉しいです。CRYAMY愛を両手いっぱいに抱えていつでもお待ちしております。

P.S
MCの内容は記憶による復元ですので、完全ではありません。ですが、参加した複数のフォロワー様にご協力いただき、記憶の照合を行っております。協力してくれた方々、ありがとうございました。明らかに間違っている部分等ありましたら、SNSにてご指摘ください。修正いたします。
〇CRYAMY好き同士良かったら繋がりましょう*

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