CRYAMYを解明したい記事①~ライブの好み編~

CRYAMYというバンドの魅力を解明するべく、テーマを設けて何本かシリーズものとして書こうと思います。まずは第一弾!MCが少ない日と多い日、どちらのライブが好きですか?

もくじ

1.はじめに
2.MCが少ない日と多い日、どっち派?
3.CRYAMYの音楽
4.カワノという存在
5.複雑に交じり合う要素
6.まとめ

□1.はじめに

大前提として、筆者は文章を書くのが好きなただのファンです。このブログは趣味で運営しているものなので、堅苦しいかんじではなく、気楽に楽しんでもらえたら嬉しいです。

CRYAMYには1年ほど前に出会って、曲は聴き込んでいたのですが、ライブに行けるようになったのはつい最近です。ツアーの栃木公演と横浜公演でCRYAMYのライブってこんなにヤバいのかと圧倒され、追加で京都公演と愛知公演にも行きました。

で、悩んだのが、ライブの感想を言いたいのに、ヤバすぎて上手く言葉にできないという現象が起こるんですよね。ライブに行くたびにこれで悩んでいます(笑)Twitterで呟くには魅力が複雑すぎるので、これはもう、こういう場所でしっかり文章にするしかないんじゃないかと思い、今書いています。何本か書いているうちに、CRYAMYのライブの感想が言葉にできるようになるんじゃないかという期待を込めて、シリーズものにしたいと思います(笑)

第一弾は、~ライブの好み編~というタイトルをつけました。CRYAMYのライブでは、MCをほとんどせずにひたすら曲をやりまくる回と、ボーカルのカワノさんがMCでめちゃくちゃ喋る回があります。そして、何人かのファンの方と話していて分かったのは、人によってどちらの回が好きかが異なるということです。今回はその理由を深堀りしたいと思います。

□2.MCが少ない日と多い日、どっち派?

MCをほとんどせずにひたすら曲をやりまくる回と、ボーカルのカワノさんがMCでめちゃくちゃ喋る回、みなさんはどちらの回が好きですか?

CRYAMYが好きだということは、音楽にハマッているはずなので、曲をやりまくる回は誰もが好きだと思います。一方で、音楽が好きだということはそのメロディや歌詞を生み出しているカワノさんの話す言葉や感性、考え方が好きな方も多いと思います。結局は、どちらの回も楽しんでいる人が多いでしょう。でも、強いて言うならどっちの回?というのを考えることで、より深くバンドの魅力に迫れると思うので一度考えてみてください。ちなみに筆者は、MCが多い回の方が好きです。

なぜ、どちらの回が好きかで好みが分かれるのか?

いろいろな考え方があるだろうし、答えのない問だとも思うのですが、筆者がたどり着いた一つの結論としては、「何にすがっているか」だと思います。

CRYAMYって、すがりたくなりませんか?苦しい気持ちを分かってほしいとか、助けてほしいとか、救ってほしいとか、守ってほしいとか。そういう気持ちを引き出してしまうバンドだと思うし、この気持ちに応えてくれるバンドでもあると思います。どうしても、すがりたく、なってしまう。

筆者が注目したいのは、CRYAMYのどの部分に特にすがりたくなるか、です。メロディのかっこよさにすがりたいのか、ギターの荒れ狂うノイズにすがりたいのか、がむしゃらに掻き鳴らす姿にすがりたいのか、時に切なく、時に荒い、あの歌声か。どうしようもなく苦しい歌詞か。この歌詞を書いてしまうカワノという存在か。MCで語られる言葉か。カワノさんのインスタ日記か。あなたが特にすがりたくなるのはどこですか?

メロディやノイズ、演奏する姿、声、歌詞にすがりたくなる人は、音楽そのものにすがっているので、MCが少なめで曲をやりまくる回が好きなんじゃないかなというのが筆者の推測です。

逆に、カワノさんの言葉や、必死に伝えようとする姿、表情、文章、そして、苦しみにもがきながら生きているのが自分だけでなく、他にもいたという安心感など、カワノという存在自体にすがっている人も多いと思います。その場合はMC多めの回が好きなんじゃないかなと思います。

音楽とカワノさんは一心同体というか、完全に分けられるものでもないと思うので、どっちの回が好きとか、その理由はこうだみたいな、この記事の主題からしてナンセンスかもしれません。でもこういう視点をもつことで、見えてくるものもあると思います。以下で深堀りしていきます。

□3.CRYAMYの音楽

CRYAMYの音楽にすがっている人と、カワノという存在にすがっている人がいるという話をしましたが、この第三章で音楽の話を、次の第四章でカワノという存在の話をしたいと思います。これにすがるってどういうことか、という視点で深堀りしたいと思います。

この章ではCRYAMYの音楽の話をします。まず、すべての人がそうだと思いますが、カワノさんにも弱いところと強いところがあると思います。繊細だったり、他の人があまり考えないようなところで考え込んでしまったり、不器用だったり、そういう性質は生きていくなかで息苦しさを感じやすいと思います。そういう意味では、彼は弱さをもっているのだと思います。

一方で、その性質で生きていくには逆に強さが必要です。鈍感な人が気づかずに通り過ぎていくようなところで、繊細な人はそのすべてを正面から受け止めて傷ついてしまったりするので、その傷跡を持ったまま生きていく、あるいは傷を受けても倒れずに歩く、そういう強さが求められる性質でもあります。つまり、彼がその性質で二十数年生きてきているという事実は、彼の強さを裏打ちしています。彼が弱さを出せば出すほど、その弱い性質でも生きてきたという強さもまた伝わってくることになります。

CRYAMYの音楽は、メロディや歌詞においてカワノさんから生み出されているわけですが、音楽にはどちらかというと彼の強さが出ていると思います。人は基本的に表現をするときには人様に見せるのだから前向きな表現にしようとか、そういう考えが働きがちだと思います。

筆者は音楽をつくれないので、これは想像ですしみなさんも想像してほしいのですが、心が死んでいるときに、その気持ちを曲にしてくださいと言われたら、まずはそのまま死んだような歌詞と暗いメロディをつくる気がしますが、自分のなかで完結するのではなくて、人に聴かせるんだったら曲の最後には救いになるような言葉を入れてみようとか、思う気がしませんか。前向きな言葉を考えるような状態に自分がなくても、人が聴くんだったら、とちょっと無理をしたり、強がったりして、なんとか前向きな言葉を絞り出そうとする気がしませんか。

CRYAMYの音楽にもそういう部分があるんじゃないかなと思います。カワノさんは、綺麗事は言いたくない、本心を伝えたい、と強く思っている音楽家だと思うので、その歌詞やメロディには弱さもそのまま乗っているのですが、そのまま出すのではなく、捻りだした優しさや強さも上に乗せて出している気がします。

サウンドが勢いのあるかっこいいノイズになっているのも、弾き方やパフォーマンスの激しさも、力強い歌声も、カワノさんが捻りだした強さなんじゃないかと思います。そこに、レイさんのギター、タカハシさんのベース、オオモリさんのドラムが加わって、サウンドもライブもめちゃくちゃ強くなる。繊細で弱い人がかっこよくて強い音とステージをつくったら、聴き手はそのかっこよさに、強さに、力をもらう

結論として、CRYAMYの音楽にすがる人は、カワノさんの強さの部分にすがっていて、メンバー4人がいることによって生み出される強さに救われているのではないかと、思います。だから、カワノさんのありのままの悩みなどが垣間見えるMCが多いよりも、曲をやりまくる回の方が好きなんじゃないかなと思います。そういう人は強さを見たいと思っているような気がします。

□4.カワノという存在

音楽にすがっている人がいる一方で、カワノという存在にすがっている人もいると思います。この章ではその話をします。

CRYAMYの音楽を聴くときに、歌詞からカワノさんの弱さを見つけたいと思うタイプの方、いませんか。世界の「あなたは生きていてね」よりも、ディスタンスの「生きてきて良かったなんてこともないんじゃないかな」に安心する人いませんか。強い音楽だけでは自分が置いて行かれそうになるから、音楽のなかに弱さを探したり、MCの言葉やインスタに綴られた文章から、等身大のカワノさんを見て落ち着いたり。そういう人は音楽が好きなのは大前提ですが、深みに潜って、音楽の先にいるカワノという存在にたどり着き、そこにすがっているんじゃないかなと思います。繊細で、弱くて、ちょっとカワノさんと似た性質を持っている人がこのタイプな気もします。

カワノさんはライブのMCで、よく自分を堕とすような発言をします。ステージに立ってると、偉そうにみえるけど、そうじゃないんだよって、あなたと同じなんだ、俺は弱いし、しょうもないやつなんだって、そういう内容の話をよくします。かっこいい音楽をつくりたい一方で、かっこいい音楽としょうもない自分の乖離みたいなところを恐れているような気がします。音楽とはまた別で存在している弱い自分も知ってほしいと思っているような気がします。MCはカワノさんの弁明タイムなのかもしれません。

でも、聴き手側からすると、かっこいいなぁってすごいなぁって見上げていた人が、こちら側に降りてきてくれる感覚があります。この瞬間に涙がでるというか、MCを聞いているときに「うわぁ、この人が歩いてる地面と私の地面、一緒だった。繋がってた。」ってなるときがあるんですよ。神様みたいに宙に浮いてる人だと思ってたら普通に歩いてる人間だったわみたいな。この瞬間がたまらなく嬉しいですよね。

MCの多い回が好きな人は、かっこいい音楽は大好きだけど、かっこいい音楽家じゃなくて、どこかで自分と同じようにもがきながら生きているカワノという人を求めている部分もあるんじゃないかなと思います。

□4.複雑に混じり合う要素

ここまで読んでくれた方を無に帰すようで申し訳ないのですが、今まで書いてきたこと、最終的にはすべて忘れてほしいです。

MC少なめの回が好きな人と、多めの回の方が好きな人で分類して語ってきましたが、実を言うと分類なんてなくて。かっこいい音楽も好きだし、カワノさんっていう人間も大好きだという人が圧倒的に多いはずです。演奏が多くてもいいし、MCが多くても嬉しいという人がほとんどだと思う。なぜなら、音楽のなかには強さもあるけど、弱さも表現されているし、MCは弱さを出すものも多いけど、力強い発言だってあるし、そもそも音楽とカワノさん自体が切っても切り離せないものなので、この記事のテーマからしてもうおかしいんです(笑)

しかも、CRYAMYの音楽は、聴き手それぞれの世界で大事にしてほしい、自分の感性で自分の解釈で受け取ってほしいと思います。「わたしとあなた」の世界なのであって、ファンを分類するとかもうそういうのじゃないんですよ。だからこの記事はクソです。

でも、あえていったん分類しようとしてみることで、見えてくるものってあるんじゃないかなと思います。この記事はそういう試みです。だから、見えるものが見えた後はすべて忘れてほしい

で、結論としては、音楽とカワノさんを切り離して、それぞれの異なる魅力を解明していって、音楽に惹かれる人とカワノという存在に惹かれる人の特徴とかを考えていくのってめっちゃおもしろくない?という話です。自分はかっこいい音楽に惹かれてCRYAMYを好きになったけど、結局は自分も弱い人間だから、そういうMCとかもめちゃくちゃ惹かれるなぁ、みたいな、自分がCRYAMYの何が好きかを知るためのツールとしてこの記事を使ってもらえれば嬉しいです。

筆者はこういう話がすごく好きです。なんで自分がこのバンドを好きなのかを徹底的に知りたくなっちゃう(笑)筆者と友達になって、ライブの遠征先でお泊り会するみたいな関係になると、夜通しこういう話をしたりします。こういうの好きな人は良かったら仲良くしてください。語ろうぜ(笑)

まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。SNSで繋がっていた人とライブで会って話して仲良くなるみたいなのが大好きなんですけど、話していて、MCが少ない日と多い日の好みが異なるということに気づいてから、ずっと不思議でした。今回はその不思議に突っ込んだ記事を書きましたが、また疑問が出てきたりとか、気づいたことがあれば第2弾、第3弾というかたちで記事にしてみたいと思います。

他者の考察とか要らなくて、自分で味わいたいからむしろ邪魔という気持ちもめちゃくちゃわかるので、こういう文章を読むのが好きな方だけ楽しんでもらえたら嬉しいです。実際、筆者も他者の考察はあまり読みません。直接会って話したりとかDMやリプで語り合うのはめちゃくちゃ好きですけどね!文章は一方的に受け取るかたちになるからあまり読まない。他の人の考えも聞いて、新しい視点を得たいという人にとっては、この記事はおもしろいツールになるかもしれません。

筆者は、ファンの人と一緒に、ああだこうだ言いながら、だからCRYAMYってこんなに魅力的なんだ~~!みたいな感動を得るのが好きなので、同じような方がいらっしゃいましたらお付き合いください^^
〇CRYAMY好き同士良かったらつながりましょう♪フォロバします!
DM開放してますので、ガンガン語りにきてください。ちなみに、CRYAMYと出会ったきっかけの話を募集中です。まとめて記事にする予定です。

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