【どの曲から聴く?】amazarashiを聴き始めるときのおすすめ5曲

既に人気のあるバンドに興味がでたとき、曲数が多くて、どれから聴き始めればいいのか分からないということがあると思います。そんなあなたに、この順番で聴くとハマれるのではないかと思う5曲を愛をもってお伝えします。参考にしてください。

もくじ

1.amazarashiの概要
2.おすすめ5曲
3.amazarashiの魅力

□1.amazarashiの概要

青森県在住の秋田ひろむを中心とするバンド。
東京喰種というアニメのOPに女王蜂、EDにamazarashiが起用されていましたが、このアニメから知った人も多いのではないでしょうか。この漫画の雰囲気に合ってしまう、独特な世界観を持っています。秋田ひろむがGt&Boで、作詞作曲を手がけており、音楽的な才能はもちろん、短編小説や詩を書いたりもする、文筆的な才能もある方です。筆者の主観ですが、声が声優の石田彰さん(NARUTOの我愛羅役)に似ており、声だけで異彩。音楽的なセンスも異彩、歌詞も異彩、世界観も異彩、もうすべてが唯一無二です。バンド名の由来は、“日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝しだが「それでも」”というところから名付けられています。(オフィシャルHPより引用)
この、決して明るくないが、それでも前へ進もうとする考え方が筆者は大好きです。

□2.おすすめ5曲

①つじつま合わせに生まれた僕等

サブスクを利用している方は、曲名で検索して聴いてください。サブスクを利用していない方は、YouTubeで曲名を検索してください。YouTubeには公式の誦読動画があり、前半が誦読で、1:50頃から曲になります。音楽として出会ってほしいので、あえて前半をとばして1:50から再生してください。これはまさしく筆者がこのバンドと出会った曲です。6年前にたまたまこの曲を再生したとき、苦しくて最後まで聴けませんでした。中断して、翌日また聴き直したことを覚えています。聴きにくい曲だということは分かっていますが、あえてこの曲から聴くことをおすすめします。明るい曲しか知らないのはもったいないので、とりあえず最初はこの曲から入ってください。筆者が出会った当時は、個人的な感想ですが、あまり聴きやすい曲がなかったと感じています。今はもっと前向きというかロックとしてテンションのあがる曲もたくさんあります。2曲目以降はそういった曲をおすすめしていきますので、とりあえずこの曲を聴けるところまで聴いて、きつかったら中断して、2曲目に移ってください。明るい曲を並べて待っています。

②空に歌えば

1曲目、お疲れ様でした。けっこう歌詞とかきついですよね。最初はしんどいかもしれませんが、沁みてくると、癒しとして聴けるようになり、病んだときの強い味方になってくれます。さて、気持ちを切り替えて、次はこの曲を聴いて下さい。シンプルにロックとしてかっこいい曲ですので、1曲目との差に驚くかもしれません。天才です。週刊少年ジャンプで連載中の「僕のヒーローアカデミア」というアニメのOPとして起用されました。このアニメはUVERworldやBLUE ENCOUNT、米津玄師をOPとして起用しており、邦ロック好きとしてはセンス良すぎだろと突っ込みたくなるアニメです。王道の明るいアニメにamazarashiが起用される時点で、amazarashiが変わりつつあるような印象を受けます。歌詞面でも、「断ち切るには眩し過ぎた 未来へ、足掻け」という歌詞の「未来へ」という言葉に明るさを感じます。でも、未来を断ち切ろうとした過去もまた見え隠れしています。ここがこのバンドの変わりようのない部分だなと思います。暗い過去を背負ってきた彼が紡ぐ明るさなら、素直に受け取れる気がします

③終わりで始まり

3曲目は、聴きやすくて優しい曲を。あまり曲に癖がないので、amazarashiの音楽が好きな方はあえてこの曲を選ばないかもしれませんが、彼らの音楽を「暗い」「こわい」と感じるうちは、この曲がおすすめです。「部屋の中で死にそうな顔をしていた僕も 今じゃこんな歌も歌えるようになった」という歌詞が序盤の方にあり、苦しかった過去を受けとめて、今や未来に繋げようとする姿勢を感じます。家族や友達への感謝を歌う部分は、amazarashiっぽくなくて何だかくすぐったい。筆者の大好きな歌詞は、 「僕等の期待を世界はよく裏切るけれど期待していなかった喜びに時々出会えるんだ」という歌詞です。うまくいかなかったり、苦しいことがつづくと、世界に見放されているような感覚になることがあるかもしれません。でも、実はそうではない。意識していないだけ、忘れているだけで、思わぬところで褒められたり出会えてよかったなと思える人との出会いだったり、期待していなかった、予想していなかった、喜びというのも、確実に今までも、今も、これからもあるはずで。それを思い出させてくれる歌詞です。生きるためのヒントになるような歌詞がたくさんある曲なので、じっくりと聴いてほしいです。

④デスゲーム

この曲は、筆者にしては珍しく、歌詞を流し聴きしてしまう曲です。歌詞を噛みしめるのではなくひたすらサビを聴きたくなる曲です。サビが良すぎる。気持ち良すぎて、脳がふわっとなるというか、まじで麻薬。なんか変なものが入っている可能性があります。(笑) もはや宗教っぽいのかな…。神々しさのあるサビです。YouTubeにないので、サブスクを利用していない方はフルで聴けませんが、LINEMUSICのアプリで曲名を検索すると、有料会員でなくても、サビ部分だけ聴けますので、ぜひ再生してください。中毒になってサブスク登録するかCD入手へ走ることになるとは思いますが。(笑)
これ以上に気持ち良いサビを筆者は知りません

⑤爆弾の作り方

YouTubeになく、サブスクかCDで聴くしかないので、サブスクを利用していない方のことを考えると、おすすめには向かない曲なのですが、どうしてもおすすめしたいので、5曲目に入れました。この文章を読むだけでも魅力が伝わるように努力しますのでお付き合いください。曲名から不穏な響きがありますが、歌詞にも「今に見てろって部屋にこもって 爆弾を一人作る」という部分があります。苦しくなったときに、矛先が自分に向かう人と、他者に向かう人がいて、その最たる行為が自殺と殺人になるかと思いますが、この歌詞を見たかんじだと後者っぽい印象を受けます。世の中には鬱々とした歌もたくさんありますが、前者が圧倒的に多い。後者視点の音楽はあまり見かけません。これがamazarashiの曲がもつ妙な怖さに繋がっている気がします。ですが、「こんなんじゃないって奮い立って 僕は戦う」「許されない僕等が 許されるための手段 傷つきやすい僕等が 身を守るための方法 僕は歌で」という歌詞が続きます。そう、彼はこの気持ちを歌に昇華した。そうしたら、こんなに素敵な音楽になった。人を救う音楽になった。…泣いていいですか。

□3.amazarashiの魅力

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。最近、中学生が彼らの曲を口ずさんでいるのを聞きました。一部の人で聴いていた音楽が、どんどん大衆のものになっている感覚があります。どんどん広まってほしいと思っています。ただ、アニメの主題歌だけで終わらず、深入りしてほしいと思ったので、今回の記事を執筆しました。この記事を読みながら、筆者おすすめの5曲を聴いてくださった方にはもう伝わっているかと思いますが、このバンドの魅力は、言葉と音の相互作用です。歌詞だけでも詩として魅力的、音だけでもその高い芸術性を評価される、そんな歌詞と音が組み合わさって、相互作用が起き、とんでもない代物に仕上がっているという印象です。どの音楽もそうなのかもしれませんが、このバンドに関しては、それが異常に高次元な位置で起こっているようなかんじがします。彼らの音楽は「暗い」。もちろんそうですが、それだけではありません。その暗さをもって、“それでも”生きていくバンドです。このバンドはあなたとともに、生きてくれる。初めて行ったライブは、MCがほとんどありませんでしたが、最後に「また生きて会いましょう」と言った彼の一言を私は信じています。

おまけ

5曲では紹介しきれなかった、筆者の好きな曲をここに載せておきますので、良かったらこちらも聴いてみてください。

「もう一度」 MVあり
実は筆者が一番好きな曲です。このブログで「就活中に聴くべき厳選10曲【邦ロックのみ】」という記事を書いたことがあり、そこでこの曲を紹介したので、今回は入れませんでした。
右上メニューの「曲リスト」というタブから読めますので、良かったら読んでください。

「ワンルーム叙事詩」 MVなし
筆者の精神安定剤。心を落ち着かせて浄化してくれます。

「ジュブナイル」 MVあり
MVがめちゃくちゃ良いので必見。秋田さんのやりたいことが表現されています。
〇amazarashi好き同士良かったらつながりましょう*

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