THE BOYS&GIRLSの「ユアキャンバス」というアルバムに愛を叫ぶ【前編】

THE BOYS&GIRLS(通称ボイガル)が好きすぎて、永遠にひとりで語り続けてしまうので、いっそ文章にして思いっきり吐き出してみるか!という試みです。まずは最新アルバム「ユアキャンバス」編。の、前編。

はじめに

こんにちは~!この記事はただのボイガル好きが趣味で好き勝手に書いているものなので、気軽に読んでもらえますと幸いです。

筆者は好きすぎると感情をどこかに放出しないと吐きそうになってしまうタイプの人間で、この音楽ブログをよく吐き出し場にしています。音楽的な知識は一切ないので、難しい話はできません。気楽に、ニヤニヤしながら読める文章になったらいいなと思います。

とにかく「ユアキャンバス」が名盤すぎるので、この記事では、「ユアキャンバス」の楽曲についてひたすら語ります。では、いってみよう!!!

①最初で最後のアデュー

筆者はユアキャンバスのツアー中にライブをたまたま見てボイガルを好きになったので、ユアキャンバスの発売を心待ちにして、CDが届いて、1曲目から聴いて…という過程を踏まずに、いきなりライブで聴きました。

1曲も知らない状態でライブに行ったのですが、楽しすぎて、なにがなんだか分かっていないままめちゃくちゃノリノリになったのを覚えています。「うわ!なにこれ!なんかめっちゃ楽しい曲きた!!!」みたいな(笑)

「これだっていいんだって ボーイズアンドガールズ」というフレーズにバンド名の一部が入っているのもあって、初めて聴いたとき、「このバンドのテーマソングみたいだ!」と思いました。その印象は今も変わらず筆者の中にありますが、ボイガル全体のテーマソングというよりかは、ボイガルの“陽”の部分のテーマソングだなと最近は思います。

ライブでは熱や眩しさが前面に出るような印象がありますが、歌詞をじっくり読むと、曲によっては陰の部分も見えてくるし、ボイガルはいろんな顔を見せてくれるから、聴いていて、見ていて、すごく楽しいです。

それにしてもこの曲はぶち上げ感が凄まじいなと聴くたびに思います。アルバム1曲目から花火大会のクライマックスが打ちあがったみたいな。いろんな人の声が入っていて、“ひとり”を感じさせない曲だなとも思ったり。ボイガルは地に足をつけて自分と向き合うような曲が多いイメージなので、ここまで盛り上げに徹している曲は珍しい気もします。お祭り感があってめちゃくちゃ好きです。元気玉みたい。

「この旅は終わらないのさ」「持っていけるものは持っていけ」「必ずまたここに来る」という歌詞も大好きです。ぜんぶ持っていっていいの?!また来てね!めっちゃ待ってるからね!!!と返したくなります。終わらないって嬉しいな。残していってくれるって嬉しいな。また来るって嬉しいな。この曲を聴くと、ボイガル大好き!の気持ちで胸がいっぱいになります。

②フェイバリットカラー

曲の出だしがハーモニカな時点でもう最高です。ハーモニカの音って、力いっぱい吹き鳴らされると、心に新しい風が吹くような気持ちになります。曇った心も晴れ渡るような、そんな心地。

ライブでこの曲を聴いて、なんて幸せな音を鳴らすバンドなんだろうと思いました。ボイガルのもつ心の豊かさがぎゅっと詰まっているような気がします。

この曲が似合う人になりたいなと思って、LINEのプロフィール画面のBGMはフェイバリットカラーを設定しました。設定したからといって似合う人になれるわけではありませんが、筆者の祖母が「こうなりたいって思い続けてたら、自然とそうなっていくものよ」と言っていたので、その精神でいこうと思います。

フェイバリットカラーを聴くと、真っ赤に染まった心も、黄色に輝いた心も、青く沈んでしまった心も、どんな心も肯定できるような気がしてきます。大きな器で掬われるような安心感と、“それでいいんだぜ”と肩を叩かれるような力強さのある曲だなと思います。

筆者がこの曲が似合う人になりたいと思うのは、自分の心を大事にできて、他者の心も大事にできる人に憧れているからなのかもしれません。どんな色も肯定したいです。

どうしてこの曲を聴くと、こんなに肯定されているような気持ちになるんだろう、と考えたのですが、ひとつはシンゴさんの歌声の力強さだと思います。大きく響く、説得力のある歌声。そして、人の心を安心させる優しい声の温度。筆者はボイガルというバンドの虜であり、ワタナベシンゴの歌の虜になっているんだと思います。

③なんにもできない空だって

「なんにもできない」というワードが目に飛び込んでくるので、マイナスなかんじの曲なのかなと思ったのですが、いざ聴いてみると前向きな気持ちになるメロディでした。大好きな曲です。

筆者はシンゴさんの書く、景色が浮かぶ歌詞がすごく好きです。空の描写、季節を感じさせる言葉、その街の景色、など。この曲は特に空の描写が多くて、個人的には、その描写にどんなメッセージが込められているのかを考えるのが楽しいです。

例えば「破れた傘、雨上がりのあの青空 水たまりに蹴飛ばした石ころ」という歌詞は、目に映ったものをそのまま並べたようにも見えますが、何か意味が込められているはずだ、と深読みをすることもできます。

傘は雨から自分を守ってくれるものだけど、それが破れてしまっているんだなとか。でも、そのときには雨は上がっていて、傘は必要なくなっていたんだなとか。石ころを蹴飛ばす描写が悔しさを表現しているのだとしたら、たとえ雨が上がっても、歌詞の主人公は悔しいままだったんだなとか。様々な解釈のできる奥行きはあるのに、難しい言葉を使っていなくて、一見シンプルに見えるのがすごくかっこいいなと思います。

この曲は、マイナスな状況に寄り添った上で、青空や夕焼け空に目が向かうように、手を繋いでくれる人の存在に気づけるように、目や耳を上に、前に、自然と向かうようにしてくれる曲だなと思います。

聴いているとスッと溶け込んできて、身体に馴染んで、気が付いたら少し前を向けるようになっている、そんな曲。

④冬が来て僕等

過ぎた夏を思い出しながら、次に来る冬を思う曲で、「離れ離れの合図に気づいても はじめは気づかないフリしていたいよな」という歌詞があり、別れがテーマなのかなという気がしています。季節との別れとも読めるし、人との別れとも読めるし、これまた解釈無限大。

ゆったりとした曲調で、しんどいときにも無理なく聴けるのが、この曲の大好きポイントです。気合いを入れなくてもそのままの気持ちで聴けるというか。しかも、落ち着いたまま聴けるのに、そのまま沈んではいかなくて、聴き終わったときに、なんとなく心がすっきりするかんじ。

あと、「情けない夜の中で」という歌詞もたまらなく好きです。ワタナベシンゴってめっちゃかっこいいじゃないですか。生み出す楽曲も、ライブパフォーマンスも、思いの強さとか、思いをかたちにする行動力とか、なんか、もう、全部かっこいいじゃないですか。なのに、歌詞には「情けない夜」とか出てくる、それが好きです。

筆者にとってヒーローだし、めっちゃかっこいいし、めっちゃかっこいいんだけど、自分と同じように悩んだり、時には自信をなくしたりしながら生きている、ただの人なんだなって思えるというか。「冬が来て僕等」は、そういう部分が垣間見える曲だなと思います。

⑤サンキューマイレディオ

来ました!サンキューマイレディオ。筆者が特に好きな曲で、1秒ごとに全部好きです。好きなところしかない。

まず、ワタナベシンゴの歌声が良すぎます。メロディが喉に合ってるのかな、聴いていてめっちゃ気持ち良いです。ワタナベシンゴの歌声大好きオタクの筆者からすると、この曲は贅沢すぎる。歌声が贅沢すぎる。

そして、こんなに幸せな時間があっていいのか…という気持ちで歌声を堪能していると、突如訪れるサビ。いやいやいや。何このサビ。かっこよすぎるでしょ。サビ前の「微かな電波に飛び込み 裸足のまま見つけたよ」でグワーッて上げて、サビの「退屈な世界を切り裂いて」でぶちかますかんじがもうめっちゃ気持ち良い。ジェットコースターに乗っているかのような爽快感。音楽ってすごいですよね。音聴いてるだけなのにジェットコースター乗ってるみたいになるっていう…でも本当にそうなるんだよな。

「最初で最後のアデュー」の部分にも少し書いたのですが、筆者はボイガルに出会いたての頃、曲を全然わかってないまま、ライブに行っていました。それで、ライブで見たときにサビが気持ち良すぎるやばい曲がある、曲名覚えてないけど毎回めっちゃ最高の気持ちになる、どれだろうって思ってた曲、が実は「サンキューマイレディオ」です。初めて聴いたときから心をがっつり掴んできた、やばい曲。

あと「退屈な世界を切り裂いて」という歌詞がとても好きです。歌詞を全文読むと、ラジオのことを歌っている曲なのだろうなと思うのですが、ライブで聴いたときに、ボイガルが筆者の退屈な世界を切り裂いてくれているかんじがして、「いつもありがとう!」という気持ちになります。この世界は退屈だけど、ボイガルがいるからちょっと好き。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました。1曲あたりの文字量が多すぎたので、前編後編に分けました。

たぶん「①最初で最後のアデュー」の時点で「長っ!」てなって離脱した人めっちゃ多いと思うんですよね(笑)ここまで読めてしまったあなたの熱量に拍手!暇だっただけの人にも拍手!

非常に一方的な文章なので、何を読まされたんだ…というかんじになっていたらすいません。かなり好きなように吐き出したので、ちょっとスッキリしました(笑)

ボイガルに出会っていない人がたまたまこの記事を読んで、共感はできないけど、なんか楽しそうだな、聴いてみようかなってなったら嬉しいなとか、ボイガルを好きな人が、なんか分かるかもとか、こういう見方もあるんだなって楽しんでもらえたらいいなとか、思っています。

筆者の考えを押し付けるような意図はありませんので、個人それぞれの感じ方や思いをどうか大切にしてほしいなと思います。

せっかく吐き出すなら、目についた人も楽しくなるような吐き出し方ができればいいなと思いますし、吐き出したい言葉だけは無限にあります。

もし楽しくなった方がいたら、ぜひまた読みにきてください◎では!
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