【泥臭いバンド】錯乱前戦の1stデモ『あッe.p.』が良すぎる

泥臭いバンドはお好きですか。THE BLUE HEARTSや銀杏BOYS、サンボマスターなどの青春パンク系が好きな方は大好きだと思います、この錯乱前戦というバンド。タイトルのデモはサブスクにあり、MVも公開されているので、聴きながらこの記事を読んでいただけると嬉しいです。この出会いをあなたにも。

もくじ

1.錯乱前戦とは
2.『あッe.p.』の中身
①ロッキンロール
②恋をしようよ
③バカ
3.錯乱前戦の魅力

□1.錯乱前戦とは

たわしレコーズ所属の5人組(Vo,Gt,Gt,Ba,Dr)ロックンロールバンド。1stデモが2018年、1stミニアルバムが2018年、1stアルバムが2020年(今年!)に出たところです。未確認フェスティバルという10代アーティスト限定のフェスに2018年に出演しているので、かなり若そうです。ちなみに、このフェスではファイナリストに選出されており、選出された際に各バンドが意気込みのコメントを発表するのですが、彼らのコメントは「こんばんわ!!!!!」。今回は省略しましたが、実際にはビックリマークが50個ほどついています。なんだこのバンド。(笑)  そして音源がめちゃくちゃかっこいい。熱くて真っすぐで滅茶苦茶で泥臭く、愛がある。何気なく読んでいるそこのあなたも、そろそろ興味がでてきましたか?では早速、『あッe.p.』を聴きましょう!

□2.『あッe.p.』の中身

①ロッキンロール

サブスクかMV再生の準備はできていますか?デモCDは入手が難しそうなので、まずはこれらを入り口にしてください。1曲目はロッキンロール。青春パンク系が好きな人なら、初めて聴いたときから、再生してすぐに「あ、これ好き。」となるのではないでしょうか。おしゃれなバンドが多い最近の流行り(それはそれでもちろん好き)のなかで、こういう骨太な音楽をやっているバンドを見つけると、とても嬉しい気持ちになります。
歌詞の聞き取りやすいハッキリとしたボーカルの歌声と、楽器隊の重なり合う叫ぶようなコーラスに元気が出ます。「ロックンロールじゃ踊れないなんて 言ってるお前に用はねえ 今すぐここから出て行け」という歌詞があり、言葉は荒いですが、ロックンロール好きを守ってくれるようなかんじがして嬉しい気持ちになります。あと「用はねえ」のところがジャイアンみたいで好き。(笑) この曲、好きなフレーズがたくさんあって困るのですが、「かっこ悪いたらありゃしないなんて 俺の方を見ていうんじゃねえ ちくしょーババア覚えてろ」という歌詞も好きです。まじで言葉が荒い。(笑) でも、この荒さにスカッとします。代わりに言ってくれてるような気がして、思わず笑ってしまいます。ライブで聴いたらめちゃくちゃ楽しいだろうなと思います。あ~~~ライブ行きたい!!!

②恋をしようよ

2曲目は恋をしようよ。MVはありませんが、イベントでのライブ映像がYouTubeに公開されています。ライブ音源ではなく、しっかりと曲を聴きたい場合はサブスクがおすすめです。この曲は、再生したところから始まる疾走感のあるイントロに胸が高鳴ります。サビだけが良いのではなく、曲が始まったときからワクワクするのが彼らの楽曲の魅力だと思います。音も歌も全てが前傾姿勢で来るような、エネルギッシュな男臭さが最高にかっこいい。そして、サビが一緒に叫んでしまいたくなるくらいに最高。初見で好きになれるくらいの良い意味で単純なフレーズが胸を打ちます。音楽って難しいものではなくて、例えば言葉が通じなくても一緒に楽しめるようなもの、何も分からなくても、その空間に良い音が鳴っていたら、人が集まってきて、知らない人同士で笑いながら歌い合えるような、そういうものだと思います。そして、この曲は、そういう音楽だと思います。だから、単純でいいのです。歌詞で好きなのは、サビの「愛してますから」という言い回し。語尾に「から」をつけることで、ぶっきらぼうなかんじになるというか、心配しなくても愛してますから何も気にするなみたいな、愛を吐き捨てるような言い回しと歌い方が本当にかっこいい。ちょっと巻き舌になるところも良い。荒いように見えるけど、そこにめちゃくちゃ愛が詰まっている、そんな彼らの音楽性を感じます。

③バカ

3曲目はバカ。MVもサブスクもあります。全員の表情と勢いが最高なので、この曲はMVもぜひ見てほしいと思います。曲名に合う、楽しげなリズムで始まる曲ですが、どこか物悲しさもあり、スカッとするかんじもあり、笑える部分もあり、なんというか最高です。叫び声やわめき声が合間にたくさん入っているので、うるさい曲なのですが、言葉にできない感情がそこに詰め込まれている気がして、それがまた良い。歌詞としては、「頭が良すぎるバカ」「陰口をたたくバカ」というフレーズの並びで、「すべてを諦めているバカ」という言葉をもってくるところにセンスを感じます。この曲の「バカ」は、悪口としての「バカ」というよりかは、「そんな俯いていないで顔あげろよバカ!」みたいな、ケツをひっぱたいて元気出させる応援の仕方みたいな、愛のある「バカ」なんですよね。そして、良い曲だなぁと物思いにふけっていると切り込まれるバカの連呼。そして謎に始まるバカのコーラス。まじで何なんだよこの曲(笑)
物思いにふける暇もなく笑わせてきやがる。こういうところも結局、彼らなりの愛な気がします。仕事で失敗したり、元気のなくなったときはこの曲を聴くに限ります。

□3.錯乱前戦の魅力

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。彼らの魅力は、バカみたいに真っ直ぐなところ。分かりやすい言葉を使い、ロックンロールの王道で、シンプルなかんじがするのに、いや、だからこそか、心に直接刺さる。そして、初めて聴いた人を仲間はずれにしない、すぐに取り込んでしまうようなキャッチ―さがある。みんな好きでしょう、こういう音楽。熱くて、真っ直ぐで、嫌なことを吹き飛ばしてくれる強さをもった音楽荒いかんじがするのに、ふんだんに詰め込まれている愛。もしも、この文章に共感できているとしたら、それはもうあなたはファンになっているんだと思います。これからネットサーフィンに行かれますか?「錯乱前線」ではなく「錯乱前戦」です、お気をつけて。では、また!

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