【無料配信】LITORY LIVE FLAMEレポ【climbgrow部分】

2021年2月13日(土)に開催された無料配信ライブ「LITORY LIVE FLAME」のライブレポです。アーカイブ視聴可能期間が3月31日で終了しましたが、文章で記録を残します。

もくじ

1.LITORY LIVEとは
2.ライブ開始前
3.ライブレポ
4.インタビューレポ
5.まとめ

□1.LITORY LIVEとは

2021年2月13日(土)、LITORY Live(リトリーライブ)というライブ動画サイトが主催する、無料配信ライブ「LITORY LIVE FLAME」がYouTubeにて開催されました。「ライブハウスの火を消さない!」という想いで総勢10組が出演し、ロックフェス形式で12時から21時以降まで生配信されました。本記事では、筆者が一番好きなバンドである、climbgrowに絞ってレポートします。

ところで、この配信は、株式会社LITORYによるものですが、配信ライブを、コロナ禍における生ライブの代替ではなく、新たな音楽の楽しみ方の一つと捉えており、この考え方がとても素敵だと思いました。コロナ禍における、その場しのぎの配信ライブではなく、コロナ禍が終わっても、配信ライブがエンターテイメントとして定着すればいいなと思います。コロナに限らず、ライブに来れない要因はたくさんあるので、誰もが見たいときに見れる時代が来たらいいなと思います。

□2.ライブ開始前

配信ライブの、どこからでも参加できるという強みを活かし、今回はクライムファン3人でTwitterのDMグループに集まり、ワイワイと感想を言いながら視聴しました。ファンだからこそ書ける記事を目指しておりますので、ライブ開始前のワクワク感も記録しておきます。

配信2時間前からセトリ予想大会が勃発
(※2時間前から騒いでいるあたりがポイント)

ファン①「出演時間30分だから6曲セトリかな!わくわく」
筆者「セトリ予想する?」
ファン②「うわたまらん!!最高!」

~数分後~

ファン①がセトリ予想発表
1.DOOR
2.LILY
3.MONT BLANC
4.閃光
5.ラスガノ
6.RAIN

筆者がセトリ予想発表
1.TIGHT ROPE
2.閃光
3.MOTHER
4.MONT BLANC
5.ラスガノ
6.RAIN

ファン②がセトリ予想発表
1.ラスガノ
2.DOOR
3.閃光
4.酔生夢死
5.BANG BANG BANG
6.RAIN

→どれもありえそうなあたり、ガチ感があります(笑)ただし本家はこれらの予想をはるかに超えてくるセトリでした。詳細は第3章にて。

□3.ライブレポ

セトリ

①風夜更け
②RAIN
③閃光
④窓
⑤未来は俺らの手の中
⑥ラスガノ

ライブ全シーンまとめ

開演前:バンド紹介映像

バンド名が画面に大きく表示されたかと思えば、次々に出てくるメンバーの名前と画像、バンド名の由来、そして流れるライブ映像の一部。フェスだと、登場前にこういったバンド紹介映像が流れることがありますが、コロナでフェスもなかなか無かったので、久々の感覚でした。あと、テレビに出演するときもこういう映像流れがちですよね。かっこよく紹介されていてわくわくしました。普通のライブだと、こういう映像はなかなか無いので、これも配信ライブならではの工夫なのかもしれませんね。永久保存版にしたいです。

①風夜更け

イントロが突然鳴り始めたと思ったら、まさかの風夜更け。ライブの最後にくることが多い曲なので、「えええ?!!」と声が出るほど驚きました。ファン3人でセトリ予想したとき(第二章参照)にも一切でてこなかった曲なので、もうこのイントロの瞬間に本物にはやっぱり敵わないなと思いました。開演前、3人のうち誰かのセトリが当たったらおもしろいな~という感覚で待機していたのですが、もう全然無理です、ひれ伏すしかない。このバンドはいつだってファンの期待を良い意味で裏切って超えてくるので、もうほんと予想とかしても無駄です(白目)。言い方があまり良くないかもしれませんが、配信ライブって、家でコタツに入りながら見たりしているので、気が抜けているというか、「どうせ画面越し」と、過度な期待をせずに待っています。なので、一曲目から風夜更けをバチバチに決められると、「うわぁごめん、もっと期待しといて良かったんだ、クライムだもんな、配信だろうとバチバチに本気だよな、期待なんて軽々超えてくるよな、こっちも気引き締めるわ」という気持ちになります。コタツにいてもライブハウスに連れて行ってくれるのがこのバンドです。

②RAIN

「とことん付き合ってくれ」と言って始まった2曲目がRAIN。ファン3人ともラストだと予想していた曲をもう2曲目でぶち上げてしまうこの大胆さがたまりません。風夜更けからのRAINから始めてしまったら、もう全力でやります宣言されているのと同じです。RAINはもう本当にかっこいいです、泰誠さんの目つきがやべえ。あと、曲の合間で「とことん付き合うぜ」と言っていたのも良かったです。言葉を少し補うと、曲の冒頭は‟俺たちに”「付き合ってくれ」だったのが、中盤に‟あなたに”「付き合うぜ」になっているのだと思うのですが、相互の関係性を感じて嬉しくなりました。

③閃光

「ここから一瞬でも見逃すな」と言って始まったのは3曲目、閃光。風夜更けとRAINが強すぎて、この後どの曲やるんだ…?と思ったのですが、閃光がきて納得しました。アルバム「CULTURE」がでたときは、メッセージ性の強いMONT BLANC・MOTHER・窓や、曲の個性が強いTIGHT ROPE・BANG BANG BANGに惹きつけられ、閃光はあまり注目していなかったのですが、最近、この曲のやばさにじわじわと気づかされ始めています。ゴリゴリとしたぶち上げの要素もあるし、どこかエモさもあるし、一曲の中で激熱とエモが混じり合って複雑に絡み合っているような気がします。なので、セトリを組むときも、激熱パートに入れることはもちろん、エモパートの前後にいれても違和感なく繋がる万能さを発揮します。この曲、武器すぎませんか…?

④窓

閃光が終わり、「ありがとう」といった後にすぐ始まる4曲目、窓。この曲に関してはおすすすめの聴き方があるのですが、インターネットの画像検索で「窓 猫」とかで検索すると、窓から外を見ている猫の画像がいくつか出てきます。その後ろ姿や表情が、やたらと切なくみえる画像があって、こんなニュアンスなのかなぁと勝手に思っています。去っていく姿を見送ることしかできない切なさがあるような気がします。で、今回の配信でファン3人が満場一致で抱いた感想は、泰誠さんの目がめちゃくちゃ優しい。苦しそうな表情で歌う切なさに加え、今回はたまにとてつもなく優しい目をするときがあって、切なさが倍増していました。こういう、彼の垣間見える優しさ、繊細さに心を掴まれて仕方ありません。

⑤未来は俺らの手の中

「こんな世の中だからこそ、俺たちにしか歌えない歌が、ロックンロールがあって、それを少なくとも、これを見てくれている人に、届けばいいなと思ってます。これからの未来とか俺たちがつくっていくんで、よろしくお願いします。」と、泰誠さんが言い、泰誠さんのギターの音だけで最初のフレーズが歌われ、‟届け愛の歌”という部分で一気に楽器隊が音に加わります。どこまでもロックンロールで、どこまでも愛の詰まったこの曲が、筆者は大好きです。「ロックンロールを好きでいてくれ」「笑ってくれ」という言葉が曲中に叫ばれ、聴き手に届けたい想いはロックンロールになら届けられることを彼は信じているし、それをやるために出演しているのだなと感じられる演奏でした。こんなにかっこいいロックンロールバンドに愛の歌を届けられたら、もう未来を掴みにいくしかありません。

⑥ラスガノ

「これ見てくれてる奴のなかで、ロックンロールが1ミリでも良いと思うなら、他のロックンロールも聴いてくれ。そんでまた俺らのとこ戻ってこい、俺らが一番だから。どこからでも、配信からでもなんでも、ロックンロールなんかできる、それを今から、ラスト一曲、ぶち込んで教える。ありがとうな。」と言って鳴り始めたイントロは6曲目、ラスガノ。ファン3人の間でも話題になったのですが、「俺らが一番だから」と言い切るところが最高です。しかも本当に一番だし(ただのファン)。最後は、踏み出すためのこの曲を聴き手に届けます。曲中に、「やろうか」「どこからでもかかってこい」と言っていて、届けるだけではなくて、聴き手の熱を引き出して、受け止めてくれるような器もこのバンドはもっているよなぁと思いました。投げつけるような乱暴さもあるのに、全てを受け止めてくれるような安心感もある、不思議なバンドです。曲の終わりには、泰誠さんから「負けんな」と一言。その一言が、聴き手の胸に突き刺さって、踏み出すための力になることを、彼は知っているのかもしれません。私たちのヒーロー、ここにあり。

□4.インタビューレポ

インタビューのある配信ライブが初めてだったので、インタビューって何??というかんじだったのですが、なんと30分間たっぷりでした。バチバチにかっこいいライブを見た後に、ゆるゆるのインタビューを見るのがなんとも贅沢。この配信でクライムを初めて見た人、たぶん全員ギャップ萌えで沼落ちしてますね(過激派)要点だけ絞って記録します。

①滋賀の話

司会「みなさん滋賀ということですが、結構、お名前の漢字が難しいですね?」
泰誠さん「そうですかぁ?」
司会「泰誠くんも、へぇ、たいせいくんかぁって思ったし、和嗣くんも…」
泰誠さん「和嗣は難しい」
チェンさん「和嗣は読めないね」
泰誠さん「宗夢はもうドキュンネームなんで。」
チェンさん「そうむって書いてもとむだもんね」
泰誠さん「キラキラネームなんで」←スルーされたから言い方変えて2度目
司会「やっぱ同級生でm…いやいや、キラキラネームって(笑)」
(司会になかなかつっこまれずに次の話題にいきそうな雰囲気にじわじわと笑う泰誠さん)
司会「やっぱり周りは漢字難しい人多いの?」
和嗣さん「滋賀は関係ない…(ボソッ)
(一同爆笑)
泰誠さん「たまたまです(笑)」
司会「滋賀のみなさん、失礼しました(笑)」

→つっこまれずにじわじわと笑う泰誠さんと、正直すぎる和嗣さんがおもしろすぎます。寡黙そうに見えて、爆笑をとるのはいつも和嗣さんな気がします(笑)

②ライブハウスの話

司会「みなさんにとってライブハウスとは?」
泰誠さん「日頃溜まったものを吐き出してもらうようなライブをしているつもりなんですけど、来るたびに感情って変わるじゃないですか。聴くときによって違う捉え方ができたりするのが、ライブハウスの良いところやなって思います。」
司会「和嗣くんはどうですか?」
和嗣さん「僕はそんな難しくは考えてないですけど、でかい音鳴らせて楽しい場所やなって思ってます。」
(中略)
司会「賢くんはどうですか?」
チェンさん「僕は自分に正直になれる場所なんじゃないかなと思います。自分の感情や状況って自分がよく分かっていて、人に話せないようなこともありますけど、好きなアーティストの曲を聴いて、感化されて…そういう意味で、自分に正直になれる場所だと思います。」
(静かに隣で笑う泰誠さん)
司会「あの、すごい良い話してるのに、泰誠くんすごいウケてる(笑)」
泰誠さん「なんで真面目に話すんかなと思って(笑)ボケ枠かなと思って(笑)」

→真面目に話しているのに、ボケ枠にされるチェンさん(笑)

③ライブハウスの思い出

司会「事前アンケートで、ライブハウスは怖い場所だと思ったと書いたのはどなたですか?」
和嗣さん「僕です。東京で初めてライブしたときに、ケータイをアンプの上に置いてたら、謎のノイズがのって、結構怖めに怒られて、東京は怖いわと思いました。」
泰誠さん「めっちゃ怒られたな(笑)」
司会「まあ、あの、ケータイを置かなければいいんじゃないかなと(笑)」
泰誠さん「そうですね、俺らが完全に悪いです(笑)」

司会「泰誠くんはむしろ怖がられる人なのかなと思っちゃったんだけど」
泰誠さん「いや、初ライブしたのが、出られなくなった先輩の代わりで。パンク系のイベントにぶち込まれたんですよ。めちゃくちゃ怖かったです、刺青だらけで。」
司会「(笑)」
泰誠さん「俺らのかばんの上に座って、なんやこのクッションって言って壁にかばん思いっきり叩きつけられて、ライブハウスめちゃくちゃ怖いなと思いました(笑)震えましたもん(笑)やっぱこういうところなんやと思って(笑)」
司会「ファーストコンタクトがそれだとトラウマになりかねないよね(笑)」
泰誠さん「それで逆に気合入りましたね(笑)」

→…エピソードが強烈すぎます(笑)

④クライムの成り立ち

司会「最初にカバーした曲は?」
和嗣さん「ASIAN KUNG-FU GENERATIONの羅針盤です。」
司会「そこからバンドとしてやっていこうってなったの?」
和嗣さん「そうですね…まあ、ドラムもあまりいなかった時期があって、結構成り行きでやってました。」
泰誠さん「僕ももともとギターボーカルはやってなくて。もともとギターやった奴が、練習中とかにも、当時流行ってたチャリ走っていうアプリがあって。テレテレテレ♪みたいなやつ。(なんか聴こえる)と思って耳澄ましたらチャリ走やってたんですよ。あ、これあかんわと思って。それでギター練習して、自分がギターボーカルになりました。そいつのおかげで。」
司会「お前はチャリ走やってろってかんじで(笑)」
泰誠さん「そう、チャリ走やっとけって(笑)」

→チャリ走、懐かしすぎて笑いました。そんなんあった(笑)

⑤満月三日月論争

司会「‟今日から、満月か三日月、どちらかしかなくなるとしたら、どちらがいいですか?”とう質問が来ています。すごくアーティスティックな質問ですね(笑)どちらが良いですか?」
和嗣さん「どっちでもいいなぁ・・・・(笑)」
司会「なんかどっちでも良いような気がしてきた(笑)」
泰誠さん「これはほんまにどっちでも良いです(笑)」
司会「賢くんは?」
チェンさん「う~~~~~~ん」
泰誠さん「三日月やろ?」
チェンさん「…満月。」
泰誠さん「三日月やんな?」
チェンさん「三日月!(満面の笑み)…いや、満月!」
司会「その心は?」
チェンさん「その心は…やっぱりほら、明るいじゃないですか!照らしてくれる。」
泰誠さん「でも三日月やろ、ほんまは。」
チェンさん「ううん、満月。今日は譲らないぞ!(笑)」
泰誠さん「…でも?(笑)」
司会「…でも?」
チェンさん「じゃあまあもう三日月かな。(諦め)」
泰誠さん「なんで?なんでなん?」
チェンさん「え?明るいから?(笑)」
爆笑する泰誠さん←お腹を抱えて笑う

→完全にチェンさんが泰誠さんのおもちゃにされていました(笑)仲良し(笑)

⑥彼氏としておすすめするなら

司会「‟メンバーの中で彼氏にするなら誰?”という質問が来ています。」
(誰でも嫌や!と言って拒否する一同)
司会「じゃあ自分の妹とかに、メンバーのなかで彼氏として勧めるとしたら?」
和嗣さん「もっくん。一番まともな気がする。」
泰誠さん「まともちゃうであいつ」←ひどい
和嗣さん「あとは運転が上手です。」
司会「泰誠くんは?」
泰誠さん「俺は和嗣かな。なんか余計な事しないんで(笑)」
司会「賢くんは?」
チェンさん「泰誠かな。怖く見えるけど、一番優しさをもってるというか。言葉は強いしキツイですけど、愛があるというか。」
司会「…だそうです。(泰誠さんを見ながら)」
泰誠さん「たぶん嘘ついてます。」
チェンさん「おいおい!嘘じゃないぞ!」
泰誠さん「こいつ嘘つきなんで」
(チェンさんが泰誠さんに指ハートを送る)
(一瞬チェンさんに指ハートを返す泰誠さん)
(画面越しに大騒ぎする筆者)←騒音

⑦真面目な話

司会「今後のclimbgrowの活動について、どういうふうに考えていますか?」
泰誠さん「規制の中でもできるライブで、最大限だしてやっていきたいなと思ってます。」
司会「ライブハウスに向けてメッセージを。」
泰誠さん「僕らも命削ってバンバンやっていくんで、お互いに削りに削り合って、これからより良いライブができる関係になっていきたいです。」

□5.まとめ

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。このタイミングでのライブレポ公開は、かなりのタイムラグになってしまいましたが、逆に懐かしく思い出せるような記事になったのかもしれません(笑)

ライブ本編は気合の入りまくった冒頭2曲から、最強曲の閃光、エモ2曲、ラスガノぶち上げという構成で、30分間6曲という限られた時間にも関わらず、クライムの魅力がぎゅっと詰まったライブだったと思います。この配信ライブきっかけでクライムにハマった人もいるかもしれません。

そして、盛りだくさんのインタビュー。もっくんも居てほしかったなと思いましたが、メンバーの仲の良さとそれぞれの個性がよく表れた、楽しいインタビューでした。外見も強面だし、音楽もバチバチのロックンロールだし、ライブはエグイし、怖い人たちだ…と思いきや、意外とおもしろい人たちなところ、結構好きです(めっちゃ好きです)。

ライブ+インタビューで、climbgrowのいろいろな一面が見れた配信でした。LITORYさん、神企画をありがとう!
〇climbgrow好き同士良かったらつながりましょう♪

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