【授与】春に怯える新社会人へ【邦ロック7曲】

3月に差し掛かってくるこの時期、春から新社会人のみなさんはさぞかし怯えていることでしょう。そんな不安が、少しでも和らぐような邦ロックを本記事で授与します。

もくじ

1.開式の辞
2.邦ロック7曲授与
3.閉式の辞

□1.開式の辞

就職活動が終わりを迎え、寒さの和らぐ季節となりました。春から新社会人になる皆様、就職おめでとうございます。学生生活が終わることの寂しさや、職場でうまくやっていけるのかどうかという不安など、いろいろな感情が渦巻いてくる時期だと思います。筆者は社会人3年目ですので、まだ記憶に新しく、就職前の不安な気持ちが痛いほど分かります。本記事では、その不安を和らげるような曲をお伝えしたいと思います。また、新社会人でなくとも、進学で学校が変わることへの不安、転職で職場が変わることへの不安など、似たような不安を抱えている人にとっても響く選曲をしたいと思います。メジャーバンド中心におすすめしますので、知っている曲も多いかもしれませんが、このタイミングで改めて聴くと聴こえ方が変わることもあるかと思いますので、良かったら閉式までお付き合いください。

□2.邦ロック7曲授与

①閃光/SUPER BEAVER

一曲目は、「あっという間に終わってしまうよ」というフレーズが印象的なこの曲。春から社会人だとしても、今はまだ学生なので、まずは今をめいっぱい楽しんでほしいなと思います。たぶん、いくら考えても不安なものは不安だと思うので、それに時間を使うんだったら、今を思いっきり楽しむことに全力を注いだ方が良いかもしれません。「今やりたいと思うことは 今しかできないことなんだ」「迷ってるような時間はないんだ」など、ストレートですが、分かりやすく背中を押してくれる言葉がたくさん出てくる曲です。筆者が就活中に、面接官に「就職までにやっておいた方が良いことはありますか?」と聞いたら「ありません」と言われたことが印象に残っているのですが、わりとそうなのかもしれません。職種にもよるとは思いますが、仕事のことは始まってから考えればいいのかなと思ったり。だって就職するまでの間は給料でてないし!悩んでる時間、タダ働きみたいなもんじゃないですか!?(過激派)

②バイシクル/NICO Touches the Walls

活動終了してしまいましたが、たくさんの名曲を残していったロックバンドです。改めて彼らの曲をいろいろと聴き返し、新社会人にぴったりだなと思ったのがこのバイシクルという曲です。サビ前に「スピードを上げるほど 強くなる向かい風 神様僕を試してますか? 神様僕を試すのですか?」という歌詞、サビで「全速力で坂を下って 風よ迷いをさらっていって」という歌詞が入ります。タイトルどおり、自転車に乗っていると思って聴いてほしいのですが、‟向かい風”という言葉を就職前のしんどい時期に重ねると、サビで坂を下るときに、就職前の迷いや不安を一気に吹き飛ばしてくれるかんじがして、とてもスッキリします。また、向かい風が吹くことに対して、「僕を試すのですか?」と言うところも好きで、‟そっちが試してくるのなら応えてやろうじゃないの”的な、苦難に食いついていく姿勢に勇気をもらえます。疾走感のある曲調と前のめりな歌詞と、気持ちのよい歌声が合わさることで、不安を吹き飛ばしてスカッとさせてくれる曲です。不安すぎて頭が煮詰まってしまったときはこの曲を聴いてください

③羅針盤/ASIAN KUNG-FU GENERATION

2分30秒ほどしかない短い曲なのですが、かっこよすぎて筆者は10回くらい連続で再生してしまいます。「情熱の羅針盤は君の胸にはありますか? その針震えて クルっと廻って未来を指す」という歌詞が好きです。ひたすらに一点を指しているのではなく、震えたり、逆方向を向いていたりする、でも、最終的にはクルっと廻って1点を指す、というニュアンスにとても人間らしさを感じます。モノである羅針盤を人のように表現しているのがめちゃくちゃかっこいいです。就職を不安に思ったり、本当にこの就職先で良かったのか迷ったりすることがあるかもしれませんが、就職先を決めたときの志や夢、目標を思い浮かべればあなたの気持ちもクルっと前を向いてくれるかもしれません。忘れかけていた胸の中にある情熱を呼び戻してくれる曲です。夢や志と仕事がリンクしている場合は、刺さること間違いなしです。

④HANDS/BLUE ENCOUNT

3曲目に紹介した羅針盤と同じく、夢や志のある人に響く曲です。仕事を嫌々選んだ場合は気持ちに合わないかもしれないので、その場合は5曲目へ飛んでください。この曲は、「いつだって君のその手は いつでも世界を変えれるよ」という歌詞がサビになっており、ここでいう‟世界”は自分の中の世界という意味でも、自分の外の世間一般という意味でも捉えることができます。筆者は世間一般として捉えていて、学生の頃に福祉職を志しており、就職することによって、自分の手で苦しんでいる人を救いたいと考えていたので、この曲をよく聴いていました。一人じゃなくて、組織で動くからこそできることがありますので、就職は、自分の手で何かを変えるための一歩になるかもしれません。そう考えると、不安よりも期待や闘志がわいてくるのではないでしょうか。気合いを入れてくれる曲なので、おすすめです。

⑤ハッピーポンコツ/キュウソネコカミ

社会人になってからお世話になっている曲ですが社会人になる前から知っていたかったなと思った曲でもあるので、共有させてください。「8割ぐらい仕事こなしていれば 大丈夫社会でやっていけるよ 完璧な人間なんて一握り」という歌詞があるのですが、これは本当にその通りだなと思います。(やばい忘れてた!)とか自分も職場の人も、けっこうそういうの多いなと思うし、人間って基本ポンコツだと思います。でも、ポンコツな人間同士がカバーし合ってなんとか抜け目なく提供できている、そんなイメージです。筆者は電話をとるときに慌てすぎて電話機本体ごと机から落としてしまうタイプの新社会人でしたが、なんとかなりました(笑)出張の帰りのバスを間違えて、とんでもない場所まで行き、「今〇〇駅にいます…」と職場に意味不明な電話をかけたこともありますが、なんとかなっています(笑)意外とポンコツでもなんとかなります。ハッピーなポンコツを目指しましょう!略してハピポン!

⑥青い春/浪漫革命

筆者の記事では、メジャーバンドの中にインディーズを突然ぶちこむことがよくありますが、今回の記事でぶちこむインディーズは浪漫革命のこの曲です。ここまで紹介した疾走感のある5曲とは全く違うテイストです。「叫びながら自転車をこいで 僕ら大人になることを嘆いてる」 「叫びながら泣き喚く 僕ら大人にならないと誓うのさ」という歌詞がサビになっており、まさに就職前に聴くべき曲です。京都の大学の音楽サークルで結成されたコピーバンドでしたが、学生生活には終わりがくるため、まだまだ仲間と先を見ていきたいとオリジナル曲に挑戦したことから活動が本格化しました。本人たちも就職活動や卒業といった現実と向き合ってきたバンドなので、非常にリアルです。筆者は社会人になってから出会いましたが、仕事終わりに行ったライブハウスで偶然見て、観客との一体感に心奪われました。大人になりたくないと心底思いながらあげる学生たちの拳があまりにもまっすぐでした。‟大人になったって 忘れてたまるもんか”という歌詞から始まるのですが、社会人になってから、この歌詞に拳をあげるのも、最高です。就職前の今からハマっておいて下さい。あと京都の街中を疾走する学生らしいMVが最高なので見て下さい。

⑦バトンロード/KANA-BOON

最後に、筆者が就職前に一番聴いていた曲を紹介します。大学4回生の1月1日に彼らの年越しライブに行き、新社会人になる年をこの曲で始めました。少年漫画NARUTOの次世代の物語であるBORUTOのアニメ主題歌になっています。NARUTOファンとしては、筆者自身の第二章とNARUTOの第二章が同時にスタートしたことがとても嬉しく、就職前のテーマソングにしていました。言いようのない不安に襲われるのは、就職を、学生生活が終わり、何も分からない暗闇に落とされることだと捉えているからではないでしょうか。そうではなく、自分の人生の第二章が始まるのだと、これまでの自分からバトンを受け取り、続きの道をまたバトンを持って走るのだと考えると少し気が楽になるかもしれません。「いまは涙の種だって 咲かせれば偉大な伝承花」という歌詞に希望がもてる曲です。

□3.閉式の辞

今回はお忙しいところ、このような記事に目を留めていただき、ここまで読んでいただいてありがとうございました。邦ロックを授与しながら、筆者なりに前向きになるような思考のヒントをひそませたつもりです。いま、味わっている不安は、将来の後輩の気持ちに寄り添うための経験になると思いますので、それも意味のある時間ですが、残りの学生生活を楽しむことも今しかできないことです。適度に肩の力を抜きながら、春に期待を寄せて過ごしてほしいなと思います。皆さんの今後のご活躍を祈念申し上げます。それでは、これをもちまして、令和3年度「【授与】春に怯える新社会人へ【邦ロック7曲】」を閉会致します。今回は誠にありがとうございました。また、別の記事でお会いしましょう。

ハピポン代表 ぽにお
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(邦ロックではないので今回は省きましたが、高橋優の「旅路の途中」という曲の歌詞がめちゃくちゃ良いのでよかったら聴いてください。不本意な就職先になった人にも響くはずです。(小声))