【The Birthday】初参戦した人のライブレポ【ツアー2020@大阪】

本記事では、2020年11月23日に大阪フェスティバルホールで開催された、The BirthdayのGLITTERSMOKINGFLOWERSTOUR2020をレポートします。チケットの追加販売があったので、安易な気持ちで初参戦したら、全て持ってかれました。

もくじ

1.参加を決めたきっかけ
2.セットリスト
3.ライブレポ
4.心から爪先まで持ってかれて

□1.参加を決めたきっかけ

年末フェスにThe Birthdayが出るなら行きたいと思ったが、見たいバンドが決まっているなら、ワンマンライブに行けばいいよな、と思い至り、検索。そして見つけた11月23日のワンマン。…ちょっと待て、私の誕生日の前日だ。翌朝には仕事で名古屋に戻らねばならないが、夜行バスで帰れば可能だ。しかもバス内で24日を迎えるとなると、誕生日前日にThe Birthdayのライブを見て、余韻に浸りながら帰りのバスで誕生日。一人だが余韻に浸れて逆に良いかもしれない。最高のバースデーだ。でもチケットが簡単に手に入るわけ…追加販売されている。11月20日。こんなにギリギリにチケットをとったのは初めてかもしれない。ちなみに、筆者が知っている曲は数曲しかない。聴き込んではいないが、彼らの音楽が好みであることだけは分かっていた。あまりに深そうなその沼に、のめり込むことをためらっていた。だが、とうとう足を踏み入れるときが来てしまった。彼らの歴史は語れないが、25歳になったばかりのフレッシュな感想を、良かったら見守ってほしい。

□2.セットリスト

①ヒマワリ
②青空
③KISS ME MAGGIE
④SOMBREROSE
⑤DOOR
⑥ROCK YOU ANIMAL
⑦木枯らし6号
⑧春雷
⑨プレスファクトリー
⑩24時
⑪Red Eye
⑫BITCH LOVELY
⑬1977
⑭OH BABY!
⑮COME TOGETHER
⑯オルゴール

アンコール
⑰くそったれの世界
⑱声
⑲なぜか今日は
⑳涙がこぼれそう

□3.ライブレポ

最近は小さいライブハウスに行くことが多かったので、久々のホールにワクワク。アリーナはライブが始まると立っていたが、筆者は3階席だったので、着席で参加。The Birthdayを生で、ホールで、着席でじっくり味わう、なんて贅沢。

メンバー入場

会場が暗くなり、SEが鳴る。このSEが「ハッピーバースディートゥーユ~~♪」みたいな曲で、自分の誕生日が祝われたのかと思ってしまった。にわかなので、SEがどんな曲なのかも全く知らず、そんな中でいきなり流れると、サプライズで祝われるときのような感覚になる。このときはまじでびっくりしたな。(別に祝われてない)
メンバーが登場し、拍手のなか現れたチバユウスケに感動する。存在感がすごい。落ち着いた動きに貫録がうかがえる。筆者が、曲を聴き込んでいないのに、ライブに行きたいと思っていたほど、惹きつけられていたのは、彼自身にも興味があったからだ。ロックンロールを体現しているかのようなその雰囲気は、筆者を、ロック好きであれば一度は生で見ておかなければならないという気持ちにさせていた。そして、しゃがれ声が大好きな筆者にとって、彼の声は一度でいいから生で聴いてみたい声だった。だから、彼の一言目を聴いたとき、“やっと聴けた”と思った。

曲が始まる

1曲目はヒマワリ。サブスクのトップソングと「はじめてのThe birthday」というプレイリストしか聴いていなかったが、これは最近の曲で、トップソングにあがっていたので聴いていた。ライブでは、一音目の音も、声も、全てが衝撃的で、その衝撃に耐えるため、拳にした右手を左手で握りしめていた。身体に、力が入る。イヤホンで聴いていたときは、音がシンプルだと思った。普段、ごちゃごちゃとした音楽をよく聴くからかもしれない。物足りないような、かんじすらしていた。でも、生音で聴いたとき、不要な音が一つもなく、一音一音が確実に耳の奥まで、心臓まで、届いてきて、圧倒的だと思った。生で聴いたときに一番良くなるような音の作り方なのかもしれない。来て良かったと、一曲目から元が取れたと思った。

この後も曲が続くが、筆者はずっと胸の前で拳にした右手を左手で握りしめたまま離せなかった。着席って、こういうときがつらい。頭の中は「かっこいい」でいっぱいで、この興奮を吐き出す術がなく、拳を握りしめて耐えるしかない。静かで確かな興奮の中にいた。5曲目ぐらいまでずっとこんなかんじだった記憶がある。そんななかで印象に残っているのが、チバユウスケの身振り。ギターを降ろして、ハンドマイクになると、身振りにグッと色気が出る。音を操るかんじ。彼が手をあげるとドカンとサビが来たり、楽器隊も会場の雰囲気も、全てを意のままに操っているような印象を受けた。もちろんそれは楽器隊の力なのだろうが、そう魅せるチバユウスケのカリスマ性というか。彼に、飲まれてしまう。50歳を超えているらしいが、普通に抱かれたい。

ライブの様子

だんだんライブの音に慣れてくると、衝撃よりも心地良さが勝りゆったりと聴けるようになった。3階席だったので、周りの人たちもゆったりと聴いていたが、リズムを刻む手元が見えたときにはそれぞれの範囲で味わっているんだなと感じ、なんかいいなと思った。足でリズムを刻んでいたりそれが手元だったり、拳をあげていたり、左右に揺れていたり。それぞれが、自分たちの楽しみ方をしていた。

MCはあまりなかったが、それもまた良かった。まるでこれまでの人生で語り尽くしたかのようにも見える、地に足のついた雰囲気。葛藤をそのまま吐き出すような若いバンドのMCも大好きだが、これもまた、かっこいい。できることなら、この人の、若い頃のライブにも行ってみたかった。その頃は、葛藤していたのだろうか。それとも、ずっと言葉の少ないスタイルなのか。筆者には、知らないことが多すぎる。

今回のライブでは、ホールの壁に突き出たようなかたちの座席があったのだが、その席を見て、「観覧車みてぇな席があるな」と言ってニヤリとしていたのが印象的だった。なんとなく、こちら側に構ってくれたっていうか、相手してくれたような感覚だった。あと、「ここ何階?」と問いかけたが客席から返事がなく、コロナ対策で観客が喋れないことに気づき、「…あ、喋っちゃだめなのか」と言ったあと、もどかしそうに「慣れねえなあ!」と笑ったのがたまらなかった。めちゃくちゃかっこいい人って、一周回ってお茶目に見えるときありますよね。たまらん!

後半の盛り上がり

筆者はにわかすぎて、ほとんどの曲が初めて聴くというくらいの状態だったのだが、初めて聴いたのにめちゃくちゃテンションが上がってしまったのが、13曲目の1977という曲。サビで元気が湧いてくるかんじ。「わぁ!この曲めっちゃ好き!!!」と思ってたら、他のファンもみんなすごく嬉しそうな顔をして拳をあげていて、フロアの人たちの体の揺れ方を見ても、すごく楽しそうで、みんなが好きな曲なんだなと思った。曲だけを聴いて、この日に大好きになってしまったのだが、この曲ってこのバンドにとってどういう曲なんだろう。背景とかあれば、ファンの方、良かったら教えてください!

続けて演奏されたのは、14曲目、OH BABY!という曲。この曲はサブスクのプレイリストで元々聴いていて好きだったので嬉しかった。良い曲続きだったので、キラーチューンモードに入ったというか、このライブも終盤なんだなと思った。筆者の中では、ライブ開始時の、衝撃による緊張状態から、中盤の心地よさ、そしてテンションぶち上がりの終盤へ、という流れができており、終盤になって初めて拳をあげた。ファンになったと確信したからだ。この日、私はにわかから、ファンになった。

本編ラストは15曲目、オルゴール。最後に心地よい余韻を残していってくれる、そんな曲。たくさんのミラーボールを使った演出が美しかったが、演出に負けない存在感を放つ彼らから、目を離せるはずがなかった。

アンコール

あの場にいた全員が思っただろうが、アンコールが最高だった。

アンコール1曲目は、くそったれの世界。事前に聴いて、一番好きな曲だったので、きた!!と思った。かっこよすぎる音が心を湧き上がらせ、「お前のそのくそったれの世界 俺はどうしようもなく愛おしい」という歌詞がかっこよく歌いあげられていくさまに心が救われていく。なんだろう、この気持ちよさ。漫画を読んでいて、伏線が一気に回収されていくときの気持ちよさみたいな、もやもやした気持ちが一気に回収されていく爽快感がある。なんだこの曲、すごい。

2曲目は声。この曲は知らないまま行ったので、初見でじっくり味わった。
3曲目は、なぜか今日は。事前に聴いて二番目に好きな曲だった。とにかくワクワクする曲。ライブとか、誕生日とか、特別な日にこの曲を聴くと「今日」を感じられる気がしてとても良い。この日はThe Birtydayを初めて生で見た、特別な日だったので、この曲を聴けて嬉しかった。

3曲目が終わった後、「大阪でツアーのファイナルやるの俺の人生の中で初めてなんだわ。」と言って始まったラストの曲は、涙がこぼれそう。まさかのマイクを通さない、地声のアカペラで、「電話探した あの娘に聞かなくちゃ 俺さ 今どこ?」と最初の1フレーズが歌われる。筆者は脳内でパニックを起こし、「生の生声?!?良い声すぎる?!?しかもここ3階なのにマイクなしでめちゃくちゃ聴こえる!声が強いのか、ホールって思ったより近いのか、何がなんだか分からないがどちらにせよ最高?!?」と脳内で早口になった。パニックになるので、このパフォーマンスは心臓に悪い。(笑)そして驚いたのが、チバユウスケの長い音楽人生のなかで、初めてがまだ残っていたこと。筆者が彼らを初めて生で見た日に、彼らも大阪でファイナルという初めてを迎えていた。悪いことが重なることも多いが、嬉しいことが重なることもまた、多い。この日は嬉しいことが重なった日だった。こういう日に、音楽好きは救われるのだ。終演後、このツアーの別の公演のセトリも見たが、どれもアンコールは3曲らしかった。ファイナルだけ4曲目があるという、この粋なサプライズに、彼らのサービス精神を感じ、嬉しくなった。

□4.心から爪先まで持ってかれて

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。最近はインディーズバンドなど、自分よりも若いバンドをよく聴いていたので、ホールでのライブも、レジェンドの貫録も久々でした。1年以上前にミスチルのライブに行ったときの感覚に近かったです。多くの人に、一生、愛されるような音楽家がもつ圧倒的な魅力を放つライブでした。愛される理由がよく分かるというか、全てを持っていかれたなというかんじ。満たされるってこういうことですよね。生の威力がすごい。あと、周りの観客の年齢層がバラバラなのも新鮮でした。昔から好きなんだろうなというような、親世代はもちろん、学生もいるし、本当にいろいろ。ライブ中に印象的だったのは、拍手がなかなか鳴りやまないこと。単純に人が多いのもあるのだと思いますが、他のライブよりも拍手が長い気がしました。称賛や感謝が拍手じゃ足りないとでも言いたげな、いつまでも拍手を送りたいという意志が感じられるような、そんな拍手でした。ファンの愛が深いです。でも、それだけ愛されることに納得せざるを得ないライブでした。良いもの見てしまったな、聴いてしまったなという感覚。行って良かったです。気になっているけど行けていないという方がいらっしゃいましたら、行った方が良い。心から爪先まで、持っていかれちゃいましょう。
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